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エトセトラブックスの本

「女人禁制」から考える日本の性差別システム
伊藤春奈 著
定価
1800円+税
判型
四六判変形・並製
頁数
128ページ
装丁
福岡南央子(woolen)
発売
2026年9月28日
ISBN : 978-4-909910-35-6
「女性は土俵から降りてください」
「女が登ると、山が荒れる」
「穢れているから×○△(どうのこうの)」
「置かれた場所で咲きなさい」
――その「伝統」とやらの正体
マイノリティから居場所を奪う日本社会の生きづらさを、
排除の文化「女人禁制」から捉え直す、フェミニズムの果敢な試み。
21世紀になっても、まんべんなく「女人禁制」の文化・慣習が残る国、日本。伝統的な家庭を守り、シスジェンダー/異性愛の男性によって場を独占して社会を回すために、誰が、どのように排除されてきたのか。
相撲、古典芸能、寺、山、炭鉱の「女人禁制」を足がかりに、「男社会」がマイノリティを追い出してきた歴史と構造を読み解き、この問題はあらゆるジェンダーが当事者なのだと明らかにする。
フェミマガジン『エトセトラ』連載から大幅加筆!
柚木麻子の痛快〈女人禁制〉エッセイ「ラーメンいちから作ってみたら自然と腕組みしちゃってた記」
ナモナモ寺・野世阿弥インタビューを特別収録。
「女人禁制」を打ち砕くことは、誰もが普通に生きて暮らせる社会に通じるはずだ。(本文より)
第1 章 土俵――「あの事件」がさらけ出した「帝国」の論理
「伝統」の美名のもとに女性差別を正当化/「穢れ」の理不尽さにはシンプルに怒りたい/「土俵問題」、その後/帝国主義と結びついてしまった大相撲
第2 章 歌舞伎――古典芸能と疑似天皇制
特定の人しか歩かない一方通行の道――「極道」!?/『国宝』が描かなかった政治、歴史、汚さ/おなじみの「男だけの歌舞伎」は戦後から/古典のジェンダー類型を塗り替えた市原佐都子『弱法師』/仏教とフェミニズムの共通点
第3 章 山――誰が、何のために?
御殿女中、「男女平等」を求め富士登頂へ参る/勝手に高野山に登った女性たち/「それ女が登るで、山が荒れるぞ」/あの日、山頂から見た景色/禁制を解く裏に「煩悩」?/「男になれる」修行とは……/結局、女人禁制の山が執着する価値観って?/女性差別の「伝統」を支える男性知識人たち/アウトドア業界のいまどきマッチョ文化
第4 章 炭鉱――「女人禁制」を打ち砕く語り
貧困と「赤不浄」/「女と朝鮮人でもった」戦中の炭鉱/家制度を再生産した、語らぬ男たち/「名もなき」女性たちが変えてきた歴史/
おわりに
特別収録:
【インタビュー】ナモナモ寺・野世阿弥
「寺という場所から仏教やフェミニズムをちょっとずつ開く」
【エッセイ】柚木麻子
「ラーメンいちから作ってみたら自然と腕組みしちゃってた記」