5/3 エトセトラブックス読書会
課題:『なかよしビッチ生活』
とれたてクラブ 著/エトセトラブックス
を開催します。
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過去にシスヘテロだったふたりが、性愛、恋愛、結婚の規範、体にしみこんだ呪いに傷つきながら、パートナーとしての関係を探していく。ふたりの傷つきや迷いも、ポリアモリーでAロマ、Aセクの彼女が2人いる純を通して見る絶望も、なぜか地獄のようなこの世のちょっとした希望のよう。
避妊と感染症対策、ジェンダーの賃金格差、セックスワーカー、ポルノ、投票での政治参加についてなどなど、登場人物たちが発する言葉には日常のなかに根付くフェミニズムが感じられます。
生きているかぎり、間違ったり誰かを傷つけたり傷ついたりするけれど、諦めずに生活を守っていく。そんなメッセージが響く、とても助かるコミックです!
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上の文章は2022年12月に、エトセトラBOOKSHOPではじめて『なかよしビッチ生活』のZINE版を販売するときInstagramに書いた紹介文です。
今見ると足りない部分もありますが(純のパートナーのチィはノンバイナリーだから「彼女」ではありません)、ZINEを読んだこの時の思いがあって、多くの人に読んでもらいたいと単行本として刊行しました。『なかよしビッチ生活』に登場するキャラクターたちは、完璧でもないし、正しくもない。行動は軽薄でハチャメチャですらあります(ビッチだし…)。
そんなユミコとタマヨ、純、マリ、チィが、自分と大切な人を守るために、自分の特権性と加害性、その他もろもろの壁にぶち当たりながら、それでもあきらめずにともに生きる方法を探す。さまざまな差別構造、権力勾配の中で正しくあることの難しさ、自分の傷と誰かを傷つけてしまうことの間で揺れ動きながら。
その過程が、なんだかよくわからないけれどもフェミニズムになっている。『なかよしビッチ生活』には、今この時代に、フェミニズムに出合うことの希望がある。私たちはそう思っています。すでに『なかよしビッチ生活』を読んだ人とも、これから読む人とも、この漫画を語り合えたら嬉しいです。
●日時 5月3日(土)14:00-15:30
●進行 松尾亜紀子(エトセトラブックス)
●参加人数 7人まで
※申し込み人数が7人に達したら〆切ります。お申し込みいただいた方には、順次ご案内のメールを送ります。
●場所 エトセトラブックスBOOKSHOP
●参加資格 自分をフェミニストだと思う方
※できるだけ『なかよしビッチ生活』を読んできてください
●参加料金 500円(お茶とお菓子がでます)●グラウンドルール
・ジェンダー、セクシュアリティ、人種、民族、障害、出自、宗教などに基づく差別発言は許容されません
・率直な感想や疑問を歓迎し、交換し、聞き合う場です。質問や別の意見を表明することはかまいませんが、他の人の発言へのジャッジはしないでください
・主語を大きくせず「私」「自分」などで話してください
・他の人の発言を遮らない、割り込まない、時間をひとりじめしない、話したくない人に発言を強要しないなど、できるだけ気をつけましょう
・参加者が自己紹介で使用した名前とジェンダー代名詞(彼女、彼、she, they, he など)を尊重してください●参加にあたってお願い
・UDトーク、筆談の用意があります
・車椅子の方は大変お手数ですが、備考欄にご記入ください
・ヴィーガン、アレルギー、好き嫌いにも対応しています。備考欄にご記入ください