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【エトセトラ講座】2026/9/12〜 「フェミニズム本を読みとく」開催します

2026/9/1

エトセトラニュース

【エトセトラ講座】
フェミニズム本を読みとく
~フェミニズムの言葉から見えない力を読み、私たちがどんな社会を生きているか知る~
(全6回)【第1期】

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フェミニズムの本は、知識を得るためだけのものではありません。自分の経験や感情、生活、社会や政治を語るための、いつでも開かれている対話の相手でもあります。この講座は、毎回の講師が選んだフェミニズム本から言葉を読みとく講座です。これまで研究や活動を重ねてきたフェミニストの講師たちが、影響を受けたり力を得たり、ときには批判的に立ち戻ってきた本を手がかりに、この社会の構造を知り、私たちはどう生きるか一緒に考えます。受講に際し、読んだことのある本は一緒に読み返しましょう。まだその本を読んでなくても、手元になくても大丈夫です。この講座で触れてみて、ご自身の時機が来たら読んでみてください。

期間:2026年9月~2027年2月のあいだで月1回開催
形態:毎回2時間、オンラインのみ、ウェビナーでの講義形式、質疑応答の時間あり *1ヶ月アーカイブあり
一般チケット:1回2,000円、6回通し10,000円(12000円のところを)
学生割引チケット:1回学生1,600円、6回通し9,000(9,600円のところを)
*6回通しチケットは最終回(2027年2月13日)直前までご購入いただけますが、ご購入時点で終了している回についてはアーカイブのご提供になります。
司会:松尾亜紀子(エトセトラブックス)

———-日程·講師·各回テーマ———-

第1回:フェミニズムは誰のもの? 異なる関係性のために言葉を紡ぐ
講師:井谷聡子
日時:2026年9月12日(土)19:00-21:00
読む本:ベル·フックス『フェミニズムはみんなのもの:情熱の政治学』(堀田碧訳、エトセトラブックス)
ロビン·ウォール·キマラー『植物と叡智の守り人』(三木直子訳、築地書館)

✳︎井谷聡子(いたに·さとこ)
専門はスポーツとジェンダー·セクシュアリティ研究。関西大学文学部教授。トロント大学博士課程修了(Ph.d)。近年はトランスジェンダーのスポーツ参加とスポーツ・メガイベントの社会的影響をジェンダーの観点から研究している。著書に『〈体育会系女子〉のポリティクス―身体·ジェンダー·セクシュアリティ』(関西大学出版)、共著に『どうして「体育嫌い」なんだろう』(大修館書店)、責任編集に『エトセトラVol.6 特集:スポーツとジェンダー』(エトセトラブックス)、監訳書にジュールズ·ボイコフ『オリンピック―反対する側の論理』(作品社)など。

****井谷聡子さんからコメント****

フェミニズムに関心を寄せるあなたは、どんな物語を生きたいと願うでしょうか。私は、人々と、そして自然とも対等な関係を築き、お互いを尊重し、助け合い、豊かさを共有しながら生きる、そんな世界に憧れます。

ところが、今世界は再び腕力·知能·武力による「強さ」を信奉し、命を序列化し、その序列の下方に貶められた命を残酷に奪い去ることを正当化し、その残忍さに慣れさせようとする力がうごめいています。
そうした力は、「家父長制」や「人種主義」、「資本主義」、「植民地主義」、「異性愛主義」、「トランスフォビア」「障害者差別」など様々な言葉で呼ばれます。こうした支配のあり方やそれを支える価値観は、一つだけで力を発揮することはありません。網の目のように絡み合いながら、現場ごとに異なる姿を現します。
フェミニズムは、こうした複雑な網の目を理解し、解きほぐし、そして新たな関係性を探し求めてきました。長いフェミニズムの歴史の中で、数え切れないフェミニストたちが言葉を求め、紡いできました。第1回は、そうした支配·暴力·抑圧の網の目を鋭く見つめ、異なる関係性という希望を伝え続けてきたふたりの書き手を取り上げます。分断と暴力、絶望に慣らされないために、このふたりの書き手の言葉に一緒に触れてみませんか。

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第2回:差別はどう交差するのか 東アジアにおけるインターセクショナリティ
講師:李杏理
日時:2026年10月10日(土)19:00-21:00
読む本:キム·ジヘ/尹怡景訳『差別はたいてい悪意のない人がする』(尹怡景訳、大月書店)
金蓮子『基地村の女たち――もう一つの韓国現代史』(山下英愛訳、御茶の水書房)
熊本理抄編著、藤岡美恵子·宮前千雅子·福岡ともみ·石地かおる·のぴこ·瀬戸徐映里奈·坂東希·川﨑那恵著『部落フェミニズム』(エトセトラブックス)

✳︎李杏理(リ·ヘンリ)
専門は、朝鮮近現代史、ジェンダー史、在日朝鮮人史。東京経済大学全学共通教育センター専任講師ほか。主な論文・共著書に「脱植民地と在日朝鮮人女性による撹乱」(『ジェンダー史学』13 巻、2017年)、「在日朝鮮人の生活実践と歴史叙述の再構成:ケアと非制度的な営みから」(『年報・日本現代史』、2026年) 、小沢弘明・三宅芳夫編『移動と革命:ディアスポラたちの「世界史」』論創社、2012年など。

****李杏理さんからコメント****

「差別はよくない」と言うとき、私たちは何を思い浮かべているでしょうか。悪意のある誰かが、誰かをひどい目に遭わせる。そんな場面かもしれません。でも、差別の多くはそういうかたちでは起こりません。社会の仕組みが、繰り返される行為が、そして善意の人たちの何気ないふるまいが、誰かの生を静かに削っていく。そのとき削られる側は、たいてい一つの理由で削られるわけではありません。〈おんな〉であること、朝鮮人であること、部落民であること、障害があること、貧しいこと。これらはただ組み合わせたり切り離せたりするものではなく、絡み合って、その人にしか起こらない経験になります。

インターセクショナリティという言葉は、そうした経験を浮き彫りにするために生まれました。けれど概念が知られるより百年も前から、「二重、三重の差別と圧迫」という自分たちの言葉でそれを語ってきた人たちがいました。婦人水平社の人たち、基地周辺で生きた人たち、名前を残さなかった無数の人たち。在日朝鮮人の〈おんな〉たちもまた、日本の主流フェミニズムからも男性中心の民族運動からも押し出されながら、植民地支配が終わったあとも終わらなかったものを見据え、脱帝国のフェミニズムを求めてきました。

第2回は、その声のあった場所へ一緒に降りていきます。理論を覚えるためではなく、いま自分がどこに立っていて、誰の姿が見えなくなっているのかを確かめるために。

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第3回:国家は誰を守り、誰を管理するのか~福祉、貧困、ケア~
講師:堅田香緒里
日時:2026年11月14日(土)19:00-21:00
読む本:シンジア·アルッザ、ティティ·バタチャーリャ、ナンシー·フレイザー『99%のためのフェミニズム宣言』(惠愛由訳、人文書院)
いちむらみさこ『ホームレスでいること:見えるものと見えないもののあいだ』(創元社)


✳︎堅田香緒里(かただ·かおり)
専門は社会福祉学、福祉社会学、社会政策。現在、法政大学社会学部准教授。ウィメンズストライキの会。おもに国家が貧者をどのように管理してきたかについて研究中。主な論文·著書に、『生きるためのフェミニズム:パンとバラと反資本主義』(タバブックス)、エノ·シュミット/山森亮/堅田香緒里/山口純『お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか?』(光文社新書)、「対貧困政策の新自由主義的再編:再生産領域における『自立支援』の諸相」(『経済社会とジェンダー』第2巻)、堅田香緒里/白崎朝子/野村史子/屋嘉比ふみ子『ベーシックインカムとジェンダー』(現代書館)など。


****堅田香緒里さんからコメント****

国家は、女性や貧者をどのように統治し、「望ましい」生き方を押し付けてきたのか。貧困や階級、労働、ケアは、資本主義のもとでどのように編成されてきたのか。これらを可視化し、社会を成り立たせている仕組みを問い直してきたのが、フェミニズムだ。そこで求められてきたのは、単に「女性がもっと活躍できる社会」ではない。誰かの犠牲や無償の労働なしには回らない社会そのものを疑い、ときにひっくり返すこと。この社会をうまく生き延びるためではなく、社会そのものを変えていくために、フェミニズムとともに考えてみたい。

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第4回:性暴力はなぜ起こり、見えなくなるのか?
講師:牧野雅子
日時:2026年12月12日(土)19:00-21:00
読む本:上野千鶴子『発情装置 新版』(岩波文庫)
角田由紀子『性と法律――変わったこと、変えたいこと』(岩波新書)『性差別と暴力』(有斐閣)

✳︎牧野雅子(まきの·まさこ)
社会学、ジェンダー研究。四天王寺大学社会学部教員。京都大学大学院人間·環境学研究科博士後期課程修了。著書に『痴漢とはなにか―被害と冤罪をめぐる社会学―』(エトセトラブックス)、『基礎ゼミ ジェンダースタディーズ』(共著 世界思想社)等

****牧野雅子さんからコメント****

性暴力・性犯罪では、加害者ではなく被害者が責められ恥じることを強いられると言われてきました。刑法の性犯罪規定が改正されて3年、その状況は変わったでしょうか。

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第5回:女性史を拡張する―出版・執筆の実践から出版・執筆の実践から
講師:伊藤春奈(花束書房)
日時:2027年1月16日(土)19:00-21:00
読む本:『未来から来たフェミニスト 北村兼子と​山川菊栄』
尹錫男絵·金伊京著『帝国主義と闘った14人の朝鮮フェミニストー独立運動を描きなおす』(宋連玉、金美恵訳)/ともに花束書房


✳︎伊藤春奈(いとう·はるな)
大学卒業後、出版社、編集プロダクションを経て2006年よりフリーランスの編集者·文筆家に。2017年頃、北村兼子の著作を紹介することを目的に「花束書房」を立ち上げ、2022年より出版をスタート。同年に『ウィメン·ウォリアーズ はじめて読む女戦記』(パメラ·トーラー著、西川知佐訳)を刊行した。著書に、『〈姐御〉の文化史』(DU BOOKS)、『ふたり暮らしの〈女性〉史』(講談社)などがある。

****伊藤春奈さんからコメント****

日本社会ならではの排外主義が今また勢いを増し、庶民が生活苦にあえぐなか、戦争につながろうとしています。歴史に向き合わず、他者のあゆみを無視してきた先に、このいびつな社会があるのではないでしょうか。では、この状況で何ができるのか? 本をつくる実践からひもといてみたいと思います。体力も経済力も「能力」もなくてもOK。遅効性でも、確かに遠くまで届くフェミニズムについて一緒に考えましょう。

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第6回:フェミニズムと反戦〜ヴァージニア・ウルフと90年後の私たち〜
講師:片山亜紀
日時:2027年2月13日(土)19:00-21:00
読む本:ヴァージニア・ウルフ『三ギニー 戦争を阻止するために』(片山亜紀訳、平凡社ライブラリー)
『エトセトラVol.12 特集:戦争をやめる』(エトセトラブックス)


✳︎片山亜紀(かたやま·あき)
専門はイギリス小説、ジェンダー研究。地元で同志と一緒にパレスチナ連帯スタンディングを毎週続けている。訳書にヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』『三ギニー』『幕間』『ヴァージニア・ウルフ エッセイ集』(いずれも平凡社ライブラリー)、『月曜か火曜』(エトセトラブックス)など。

****片山亜紀さんからコメント****

日本でも戦争が始まるかもしれないという不安が、現在多くの人に共有されているように思います。近代日本の植民地支配と戦争の検証と反省が十分になされていないことを考えれば、戦争が「終わった」という感覚じたい、問い直す必要があるかもしれません。またパレスチナで占領と虐殺を続けるイスラエルに私たちの公的年金が投資されていることを考えれば、私たちはほとんど気づかないうちに、戦争と資本主義の構造にすでに組み込まれていると言えるかもしれません。
今からおよそ90年前、第二次世界大戦前夜の1938年に、イギリスの小説家ヴァージニア・ウルフは反戦論『三ギニー』を出版しました。この本でウルフは、国家の戦争と、家庭内の男性中心的な支配や暴力は根底で繋がっているという視点を打ち出し、戦争に依存しない社会にしていくためのさまざまな提言をします。
第6回では、これらの視点や提言を読み直し、現在の私たちが学べるものは何かを考えてみます。そして『エトセトラVol.12 特集:戦争をやめる』を介して、私たちの現在地がどこにあるかを、ともに確かめましょう。

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【グラウンドルール】
・ジェンダー、セクシュアリティ、人種、民族、障害、出自、宗教などに基づく差別発言は許容されません
・率直な感想や疑問を歓迎し、交換し、聞き合う場です。質問や別の意見を表明することはかまいませんが、他の人の発言へのジャッジはしないでください
・主語を大きくせず「私」「自分」などで話してください
・他の人の発言を遮らない、割り込まない、時間をひとりじめしない、話したくない人に発言を強要しないなど、できるだけ気をつけましょう
・参加者が自己紹介で使用した名前とジェンダー代名詞(彼女、彼、she, they, he など)を尊重してください
・読書会で出た話やプライバシーを本人の同意なしに他言することはやめましょう

【参加方法】
・配信はZoomウェビナーを使用いたします。リンクは前日までにPeatixのメッセージから送ります
・インターネット接続環境下のPC/スマートフォン/タブレットからのご視聴が可能です。事前のDL、アップデートを推奨します
・zoomの自動文字起こしを使用した日本語字幕が使用できます
・お客様都合によるキャンセルは承っておりません
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