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短篇シリーズ、第一弾はヴァージニア・ウルフの…!

2019/11/8

エトセトラニュース

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短篇読み切りの小冊子シリーズはじめます! 第一弾は、ヴァージニア・ウルフの、今回が邦訳初出版となる「ある協会」(原題:A Society)。といいますか、『三ギニー』(平凡社ライブラリー)など、いま次々にウルフ作品を翻訳中の片山亜紀さんから本作のことを伺い、絶対に出したくてシリーズを立ち上げたようなものでして。エッセイほどには「ストレートな」フェミニズム小説が案外無い、ように思えていたウルフのイメージが変わる超初期作品です。

若い女子たちがいつものようにサロンに集っていたある日、ふと疑問を抱きます。ねえ、男の人たちって本当に私たちより優れているの?  私たちって本当に男性よりも劣っているの? と。それで彼女たちは「協会」を結成、文学界、法曹界などなどの男性社会に潜り込んで、5年後に報告し合うことになり……という、どストレートな血湧き肉躍るフェミニスト冒険譚、『問題だらけの女性たち』実戦編、なのですが、あとは片山亜紀さんの名訳と、充実の解説をお楽しみに。もうひとつだけ付け足すと、男性批評家から本作を手ひどく批判されたウルフは、以降、このような作品は書いていません。

さて、この冊子、まずは11/16(土)17(日)に開催されるQUEER TOKYO FAIR [ QT Fair ]で先行販売します。
https://www.instagram.com/qt_fair/?hl=ja

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続いて、11/24(日) 第29回文学フリマ東京(東京・平和島)でも販売します。
今回の文フリは、なんとタバブックスさんと「FEMINISM&us」というブースを共同出店させてもらいます。タバブックスの『韓国フェミニズムと私たち』(楽しみ!)、弊社からはこの『ある協会』、新刊『エトセトラ』We LOVE 田嶋陽子!特集号、牧野雅子『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』などを販売します!

日時:11/24(日) 11:00〜17:00
会場:東京流通センター 第一展示場
東京都大田区平和島6丁目1-2
https://bunfree.net/event/tokyo29/
ブース FEMINISM&us 【ナー38】

その後は、エトセトラブックスのWEBショップ(現在準備中)や、弊社との直取引で置いてくださる書店での販売を予定しておりますので(買切のみとなりますが、ご興味ある書店さんはinfo@etcbooks.co.jpまでご連絡ください♪)、年内にはなんらかの形で皆さまにお届けできるかと。

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大事なことを言い忘れるところでした。この素晴らしいブックデザインは、鈴木千佳子さんによるものです。ウルフピンクと勝手に命名。

それでは、まずはQT Fairと文フリでお待ちしております!