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【イベント】2023/5/27 タイのフェミニスト出版社feministaとトークします!

2023/5/10

エトセトラニュース


トークイベント
feminista(タイ) ✕ エトセトラブックス(日本) ✕ 松田青子
「今ここで、私たちがフェミニスト出版社である理由」

2023年5月27日(土)19:00-21:00
オンライン配信、1ヶ月のアーカイブ付き

出演:
ダーラーニー・トーンシリ(feminista)
松尾亜紀子(エトセトラブックス)
松田青子(モデレーター)
福冨渉(通訳・コーディネーター)

タイの独立系フェミニスト出版社feminista(フェミニスタ)代表のダーラーニー・トーンシリさんを迎え、タイと日本のフェミニスト出版社でトークします! モデレーターは、作家の松田青子さん。松田さんは今年3月にタイのブックフェアへ招聘され、現地のフェミニストたちと交流した経験から、このイベントを企画してくれました。Feministaとエトセトラブックスは、ともにベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの』を翻訳出版しています。フェミニスト、人権活動家であり、ジェンダー研究者でもあるダーラーニー・トーンシリさんが、いまなぜ出版社をはじめたのか、どういう活動をしているのか。タイのフェミニズム、LGBT権利運動、ジェンダー的な社会状況も伺いながら、タイと日本のフェミニストで語り合います。通訳は、タイのフェミニズム運動・カルチャーにも精通するタイ文学研究者の福冨渉さんです。ぜひご参加ください。

【モデレーター・松田青子より】
今年の三月の終わりに、タイに行きました。いくつかのイベントに出たのですが、その中の一つ、Candide Books & Cafeで行われたフェミニストイベントで、ダーラーニー・トーンシリさんとお話しさせていただきました。ダーラーニーさんが最近刊行したばかりの本としてベル・フックスの『フェミニズムはみんなのもの』を紹介されたので、「私の友人が日本でフェミニスト出版社をしていて、同じ本を出しています」とお伝えしたら、とても喜んでくださり、松尾さんと私にと、タイ語版の『フェミニズムはみんなのもの』を二冊くださいました。
日本に帰ってから、本を渡しがてらエトセトラブックスに行った際に、タイと日本でフェミニスト出版社をはじめた二人が、どちらも同じ本を出しているというのが運命的だし、ダーラーニーさんと松尾さんが意見交換をする場がつくれたらいいね、という話になりました。今回タイで私の通訳をしてくださった、ダーラーニーさんとも古くからのお知り合いである福冨さんに相談したところ、快くイベントのコーディネーターと当日の通訳を引き受けてくださいました。私は、司会を担当します。最初はタイと日本をオンラインでつなぐ予定だったのですが、日本に訪れる予定のあったダーラーニーさんが日程を合わせてくださったので、なんと全員がエトセトラブックスに揃ってイベントを開催できることになりました。世界がますます危機的な側面を強めていくなかで、アジア人女性同士でつながっていくことの大切さを、そしてその中から生まれていくものを、今回のイベントを通して、そして、これまで、これからの様々な事々を通して、みなさんと一緒に改めて考えていきたいです。ぜひご視聴ください。
松田青子

【出版社紹介】
✳︎Feminista(フェミニスタ)
フェミニズムや人権についての情報や知識を提供するプラットフォームで、さまざまな方法で発信を行なっている。ウェブサイト上ではオリジナル記事を公開するほか、オンライン図書館 “Feminista Online Library“ で、ニュースや論考をキュレーションしている。また、フェミニズムの基礎知識についてのオンラインワークショップ “School of Feminist” を主催する。さらに、フェミニズムに関する外国語書籍のタイ語への翻訳出版も行う。最初の翻訳書として、2023年に、ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの――情熱の政治学』(Feminism is for Everybody: Passionate Politics)を出版した。オンライン書店 “Feminista Bookstore” では、フェミニズム文学や、フェミニズムについての一般書を販売している。

✳︎エトセトラブックス
フェミニズム專門の出版社として2018年12月にスタート、翌年にフェミマガジン「エトセトラ」を創刊する(VOL.9がもうすぐ発売)。書籍タイトルは、牧野雅子『痴漢とはなにか』、ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの』(堀田碧訳)、ダリア・セレンコ『女の子たちと公的機関』(高柳聡子訳)など。21年、東京・新代田に「フェミニストのための書店」としてBOOKSHOPをオープン。エトセトラブックスの社名は、ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』の一節「無限のエトセトラ」から、作家の松田青子が命名。これまで「その他」とされてきた女性の声、フェミニストの声を届けるという意味が込められている。

【出演者紹介】
✳︎ダーラーニー・トーンシリ(ดาราณี ทองศิริ Daranee Thongsiri)
Feminista の共同創設者。ジェンダーの公正と性的多様性について発信する人権活動家であり、ジェンダーと文化の研究者でもある。Feminista のウェブサイトでは記事執筆と編集を行うほか、“School of Feminist” のコースディレクターと講師を務めている。Feminista が出版した『フェミニズムはみんなのもの』タイ語版の翻訳者。

✳︎松尾亜紀子(まつお・あきこ)
1977年生まれ。出版社で編集者として15年勤め、ジェンダーやフェミニズム書を担当したのち、独立してエトセトラブックスを立ち上げる。2019年からはじまった、性暴力に抗議する日本の運動「フラワーデモ」を呼びかけた一人でもある。

✳︎松田青子(まつだ・あおこ)
1979年生まれ。小説家、翻訳家。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞および野間文芸新人賞の候補となる。2019年短編「女が死ぬ」がシャーリー・ジャクスン賞候補、2021年『おばちゃんたちのいるところ』がLAタイムズ主催のレイ・ブラッドベリ賞候補および、世界幻想文学大賞・短編集部門を受賞。ほかの著書に『持続可能な魂の利用』『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』など、翻訳書にカレン・ラッセル『オレンジ色の世界』(近刊)、カルメン・マリア・マチャド『彼女の体とその他の断片』(共訳)など、エッセイ集に『自分で名付ける』などがある。

✳︎福冨渉(ふくとみ・しょう)
1986年、東京都生まれ。タイ語翻訳・通訳者。タイ文学研究。青山学院大学、神田外語大学で非常勤講師。著書に『タイ現代文学覚書』(風響社)、訳書にプラープダー・ユン『新しい目の旅立ち』(ゲンロン)、ウティット・ヘーマムーン『プラータナー』(河出書房新社)、『絶縁』(共訳、小学館)など。

【配信方法について】

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